近年になり国連が掲げるSDGsの中にあるサスティナブルでは地球環境に配慮したグローバルゴールが定められており、その中のひとつに持続可能な循環型社会の達成が求められています。特に家具では製造時に数多くの資材を使用することから大きく関与し、サスティナブルな家具を選ぶ方が増えています。そんな中でさらに上を行くアップサイクル 家具が登場し、インテリア トレンド 2022のフラッグシップとなりつつあります。
アップサイクル 家具とは徹底的に廃棄物を減らしながらもおしゃれで実用的な製品を作り、家具から循環型社会を作り出そうとする新しい価値で、これからの時代の先駆けとなろうとしています。ここで大きなポイントとなるのがアップサイクル アイデアで、従来ならば捨てられていたはずだった廃棄物を減らしただけではなく、高品質な製品を提供し、それを恒久的に持続させて循環型社会を作り出すところにあります。アップサイクル 例では船の帆布を使用してクッションを製造した事例があり、丈夫で長持ちするだけではなくマリンテイストがおしゃれです。
建築現場などから出た木の廃材を使用した事例では、ほどよい経年劣化によるダメージ感がおしゃれで、それぞれの木が持つ個性が活かされた家具も人気を博しています。昨今では海洋プラスチックが問題となっていますが、それを回収して再加工し家具のパーツとして使用する事例も増えています。また、サスティナブルにはカーボンニュートラルという考え方があり、例えば生産工程でCO2を輩出してしまった場合に他の分野で削減するという方法もあります。そこで一部のアップサイクル 家具のブランドでは製品を製造するにあたり一定数の木材を使用した際に、樹木を植えることでカーボンニュートラルを実現しようという取り組みが行われているケースもあります。
これらのアップサイクル 家具の登場により、生産者はコストダウンを図りながら環境負荷の削減に貢献できるのに加えてブランドイメージを向上させることができ、消費者は質の高い製品をお得な価格で購入できるのと同時に循環型社会の一員に加わることができます。環境負荷や気候変動は待ったなしと言われており、インテリア トレンド 2022のアップサイクル 家具の登場が大きな分岐点になる可能性があります。その一方でアップサイクル アイデアを盛り込んだ家具が暮らしを豊かにして、おしゃれと機能性に加えてサスティナブルを実現する空間を作り出します。