ヒント:美しい日本のインテリアデザインを創る

ヒント:美しい日本のインテリアデザインを創る

住宅等の建物を建築する場合、どのようなデザインにするか迷う人も多いはずです。個人の住宅を建築する場合もそうですが、公共の建物やマンションあるいはビルといった大きな建物を建築する時にもやはりそのデザインに気をつけなければいけないところです。

この時によりどころになるのは、やはり古くから使われている日本のインテリアデザインかもしれません。日本のインテリアデザインを探るためには、その歴史を見ておくことが必要になります。建物の歴史は様々ですが、現在でも伝わっているスタイルの1つとして、室町時代の建物があります。歴史的にも有名な金閣寺と銀閣寺の建物がこれに該当するでしょう。この2つの建物のうち、現代の建物にも強く影響を与えているのは銀閣寺の建物になります。時代としては、金閣寺の方が先に建立されましたが、この金閣寺は3代将軍足利義満が贅沢にお金をかけて建築したものです。そのため全面が金で覆われており遠くからでも目立つのは間違いないところでしょう。しかし、この時代の建築物の様式は現在の時代に伝わってはいません。現代でもこの国に、派手な住宅やビルなどはほとんどないことを見ればわかるでしょう。

これに対して、8代将軍足利義政の頃に建立された銀閣寺は、金閣寺と比べて非常に地味な建物です。名前のように、建物の表面に銀が貼り付けられているわけではありません。建物の中を見ると、装飾は非常にシンプルとなっており、余計な飾り付け等は一切ありません。建物の中は、畳が敷かれているだけでなく和風の襖や床の間などが置かれており、床の間にいくつか壺や鉄器などが置かれている程度です。一般庶民よりもお金を持っていた将軍家といえども、地味な暮らしをしていたことがわかるでしょう。これは当時の外国の王朝等と比較するとわかりますが、海外の王朝は昔から贅沢三昧をしているところが多く、宝石などが建物の至るところにあったと言われています。このように海外のものと比較すれば、シンプルこそこの国のインテリアであることがわかるはずです。

このような特徴を備えた現代の住宅は、非常に雰囲気が良いと言われています。時計の飾り付けがないことにより、気持ちを落ち着かせることができるのが魅力です。また畳を用いることにより、従来の板の住宅よりも人が座りやすくなっています。つまりそこでくつろぐことができるのが魅力的と言うわけです。

美しい日本のインテリアデザインを創る場合は、できるだけ地味にそして余計なものを排除して必要最低限のものだけ置くことが基本となります。