花のある生活は、見た目も美しいですし心を癒やしてくれます。また人は自然や生物を愛する性向を生まれながらにして持っていると言われており近年ではバイオフィリアとよばれた空間デザインも人気が出ています。ガーデニングで花を育てているという人は多いでしょうが、部屋の中でもその美しさが楽しめると、毎日の生活をより華やかにできます。そこでお花を室内装飾・インテリアに取り込むためのデコレーション方法を紹介していきましょう。
まず難しい知識や技術を持たずにデコレーションをしたいならば、フローラルフォームを使うと良いでしょう。フローラルフォームというのは、簡単に言えば花用の吸水スポンジです。園芸店や通販で簡単に購入できます。購入するときにはレンガのような形ですが、スポンジでからカッターやナイフで簡単に形を変えられます。円形にしたり星型にしたりと自分の好きな形にしてから、水を含ませて季節の花を挿していけば美しい花のオブジェクトが出来上がります。水を含ませているので下には濡れないように皿を置けば好きなところに飾れます。大きさは自由自在にかられますから、リビングでもダイニングでもトイレに置いても構いません。花だけではちょっと物足りないと言うならば、更にビー玉を敷き詰めたり、人形を置くといったアレンジもできます。
それをもう少し発展させて、器にこだわりたいときにはフローラルフォームを入れたカゴや食器などを用意すると良いでしょう。器の雰囲気と飾る花の種類によって、部屋の雰囲気が洋風にも和風にも変化します。
室内装飾では置くだけでなく吊り下げるという方法でデコレーションもできます。多くの人が視線に入るけど、あまり活用されていない壁にお花があれば、気持ちを華やかにできるでしょう。でも壁にただカゴや花瓶を吊り下げるだけでは単純すぎるので、インテリアとしてもうひと工夫をするならばお花のリースがおすすめです。リースの土台となるものは園芸店などで入手できます。そこに短く切った枝葉のあるバラやミモザなどをワイヤーで止めていきます。土台の部分が花と葉で隠せたら完成です。あとは壁にフックを取り付けて紐で吊り下げれば、殺風景な壁が鮮やかになります。
お花のリースは、あまり日持ちがしないので定期的に入れ替える必要があります。もし長持ちさせたいというならば、土台の部分をリング状に切り抜いたフローラルフォームにしておけば水を吸収できます。
他には生花ではなくドライフラワーやプリザーブドフラワーを飾るのも良いでしょう。そういった生きていない花は、木やアクリルでつくったティッシュ箱に貼り付けたり、絵を飾る額縁を用いて押し花のように飾ることもできます。